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採用活動変革に求められる戦略人事

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

人材獲得競争が進み、IT企業の採用難が加速するなかで、最高情報責任者(CIO)を含めた経営幹部と事業部が連携をして採用変革への取り組みが、重要視され「戦略人事」(経営戦略に基づく人事)という考え方や、それを実現する役割として注目されるHRビジネスパートナー(HRBP)やプロ・リクルーターが注目されています。

戦略人事

従来の管理・オペレーション業務を中心とした人事から、事業戦略の実現をサポートする戦略的な人事に転換すべきである、という考え方や役割

HRBP

経営者や事業責任者に対するビジネス上のパートナーとして、事業成長の実現を人と組織の面からサポートするプロフェッショナル職

プロ・リクルーター

主体的・能動的な採用活動を推進し、戦略的に採用活動全体をプロデュースする採用専門職。海外ではすでに職種として確立されている

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以前、目にした大手外資系企業の例です。

「プロ・リクルーター」としての人材が、同業界を中心にヘッドハンティングを主とした活動を行っていました。

毎年達成が難しい採用目標を掲げられ、現場のニーズに合わない採用を続けていたため、入社し現場に配属された社員は採用段階とのギャップや、外資系企業特有の文化に対して既存社員のフォローもないため、入社した社員の約80%が退職しておりました。

社員の出入りが激しいため、社員の育成も行わない文化が根付き、現場と人事部門の間に更に壁が出来ておりました。

人材獲得競争が激しい時代に、戦略的な攻めの採用活動は必須ですが、現場と人事部門を結びつけるHRBPの役割も「戦略人事」の実現のためには必要だといえます。

「戦略人事」の実現には様々ハードルがありますが、平成29年度は中途採用に関する助成金が新設されるなど、採用に関する関係の助成金もありますので、活用してはいかがでしょうか。

平成29年度雇用関係助成金のご案内

http://www.nari-sr.net/media/seminar/20170523

参考)CIOが知るべき「戦略人事」–デジタル人材を採用できない理由

https://japan.zdnet.com/article/35103062/

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