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年次有給給取得、会社の制度を変えるべき 社会人の3分の2

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

BIGLOBE社の調査により、社会人の約3分の1が、「職場に休める雰囲気がないため、年次有給休暇を取りづらい」と感じており、休暇を取りづらい理由として「自分が休むと、同僚が多く働くことになるから」、「上司・同僚が年次有給休暇を取らないから」など、周囲が気になるという意見が多く、管理職に関しては「業務対応が発生するかもしれないから」と仕事に対する責任感の強さが挙げられています。

同僚が年次有給休暇を取得した際、どのようなことを感じるかについては、「年次有給休暇を取れるならどんどん取った方がいい」「自分も年次有給休暇を取りたい」という意見が多く、「イライラする」「怠慢だ」などの感情を持つ人はごく少数であり、休暇の取得に不快感を示す人は少ないことも明らかになっています。

調査によると、「会社の制度を変えるべき」と答えた人は約3分の2、「個々の意識を変えるべき」という意見を大きく上回り、企業側に休暇を取得しやすい仕組みづくりを求める声が多く集まっています。

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日本人は「空気を呼んで行動をする」「直接的にものを言うのが苦手」という国民性があり、制度化することによる会社側からの働きかけが有用かもしれません。

各社ユニークな休暇制度を作り、取得促進につなげています。

・アイディア休暇(ユニークな嘘であれば、休みを認める)

・サプライズ休暇(娘の誕生日のため、急遽帰省するなど)

・ライズ休暇(セミナー参加等の自己研鑽など)

・失恋休暇(その名の通り)

・おかえりなさい休暇(単身赴任者が実家に帰るため)

・プロジェクト休暇(プロジェクト終了後にメンバー全員が休む)

プロジェクト休暇なら取得促進につなげやすいというIT企業は多いかもしれません。

年次有給休暇の取得促進は、残業時間の削減よりも、社員のモチベーションアップや作業効率の向上、新しいアイディアの創造や、メンタルヘルス不調の予防などに効果があると言われています。

平成29年度は、年次有給休暇の取得促進や雇用管理制度の導入を支援する雇用関係助成金もあります。

弊社オフィシャルサイト

平成29年度雇用関係助成金のご案内

http://www.nari-sr.net/media/seminar/20170523

参考)同僚の反応気になり「有給」取れない 社会人の3割

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1707/31/news087.html

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