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求められるリーダー像の変化

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

近年、GE社やAdobe社などといった世界的な企業が目標管理や年次評価を廃止し始め、注目を集めました。

特にGE社が永年にわたって提唱、採用してきた社員を「業績」と「バリュー」の各3段階、9個のマスにプロットして管理する 「9ブロック」を廃止することは、世界中の企業が手本としてきた評価システムのため、多くの経営者や人事担当にとっても大きなインパクトがありました。

 

背景としては、人手不足やビジネススピードの急速化、ミレニアル世代と言われる「人」の変化が挙げられますが、上司が日常的に部下のモチベーションや成長の支援をすることを重視するように現場でのコミュニケーション強化が目的になります。

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GE社は、人のめまぐるしい変化の中でも成果を出せるチームをつくることを目的に、部下を持つ社員のことを、人を管理することに優れた「マネージャー」ではなく、チームをリードする「ピープル・リーダー」と呼び、新しいリーダーシップ・スタイルを実践しようとしています。

 

GE社でのピープル・リーダーに求められているのは、問題の絶対解を提供することではなく、チームメンバーの強みを最大限に引き出し、協働によって迅速な課題解決を促す環境づくりであり、チーム、働く環境、仕事、成長の4領域において、コミットメントを求めています。

 

チーム

Team

・メンバー個々人の深い理解(やりがい、モチベーション)

・チームの強みの活用

・協働の率先垂範、成長到達に向けたチームワーク促進

働く環境

Environment

・組織カルチャーのチャンピオンや、その変化への舵取り

・新しいことを試す、試行錯誤ができる環境づくり

・信頼の醸成

仕事

Work

・お客様の問題解決によるインパクト向上

・Smart Work(多様な働き方)の推進

・成果到達に向けた組織の壁を越えた協働

成長

Growth

・コーチングの実践(人材の育成)

・成果への正当な報酬

・Insight(積極的なフィードバック)および積極的な受け入れ

実践しているピープル・リーダーからは、「自分よりも若い世代から刺激を受けた」、「同じメッセージでも一人ひとり受け取り方が違うことに気づいた」、「チームの理解がまだまだだったことに気づいた」などの声が寄せられています。

 

これからの時代は、職位や組織の枠組みも超えた、人と人との繋がりがますます重要になってきます。

 

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