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職場の目指したい上司と転職意向の関係

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

日本能率協会の調査により、「職場に目指したい上司・目標にしたい人はいるか」入社半年または2年目の若手社員に聞いたところ「いる」と答えたのは43%に対し、「いない」は57%であることが、わかりました。

 

職場に目指したい上司がいると答えた人に、転職の意向を尋ねたところ「考えていない」と答えたのは約58%だったが、目指したい上司がいない人で「考えていない」のは約39%となります。

目指したい上司がいないと答えた人の6割以上が転職を考えていることについて、日本能率協会は「メンターやロールモデルなどの目指したい上司、目標にしたい人がいるかいないかが、若手社員の転職意向に大きく影響していることがうかがえた」と分析しています。

 

また、新社会人としてスタートする今の気持ちを漢字一文字で表すとしたらについては、4月に行った調査では「新」「挑」「努」がトップ3だったが、入社半年・2年目になると、1位は「楽」、次いで「苦」「安」「疲」という結果になり、ポジティブな気持ちとネガティブな気持ちを表す漢字が表現されるようになっています。

 

労働政策研究・研修機構の調べによると、1年目に会社を辞めた人たちが挙げた理由の上位3つが、「仕事内容が自分に合わなかった」「労働時間・休日の条件がよくなかった」「人間関係(上司)がよくなかった」になります。

入社2年目までなどの世代は、生まれながらにITに親しんでおり、SNSでの人間関係構築、強い承認欲求、高い検索スキル、情報収集スキル、ビジュアルコミュニケーション(スタンプなど)を好む、といった特徴を併せ持っています。

 

IT企業でもメンター制度などの入社後の受け入れ体制にも工夫や、ロールモデルとなる社員の育成取り組む企業も増えてきています。

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採用力の強化と離職の抑止のために、制度やしくみの整備や工夫、受け入れ体制や育成を検討されてはいかがでしょうか。

 

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