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電話をなくしたIT企業

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

Chatworkやslack、LINEなどチャットツールが仕事の連絡を取り合う主な手段という企業がIT業界で増えつつあります

サイト内検索技術などを開発・提供するマーズフラッグ社がオフィス移転を機に、会社の電話を無くしています。

営業職用の携帯電話も含めて、会社の電話をなくした結果、解約を言い渡す企業が現れ全社売り上げは1割ダウンしたが、同社代表はこの判断は正しかったと述べています。

 

以下、同社が電話を無くした背景とメリットになります。

・海外のテック企業では全然電話が鳴らないので不思議に思った

・電話に出ることで、直接的に付加価値や利益にはつながらない、むしろ不利益が多いと感じてた

・ごく一部のお客様から、電話がかかってくる時点で怒っていることも多く、感情的で、高圧的に、で精神的に疲れる

・世界中にサービスを提供している場合、時差もあるため不都合

・チャットやメールを使ってのコミュニケーションは履歴が残り、自動翻訳にかけたり、漏れなく転送もできたり、ほかのツールとも連携できる

・電話を無くしたことにより解約された1割のお客様への30〜40%のサポートコストを、その分の時間をシステムの安定化や、疲弊した社員を休ませること新規の合理化に使っていける

・電話対応が必要ないので社員同士の会話が増え、本来の生産性を上げるための会話も増えた

・電話番号がないと、役所で登録ができないため、管理間接部門系の人たちが困ったことが想定外であった

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また、生産性向上に取り組む企業の社員の約70%が「電話会議やウェブ会議」などの電話以外の音声・映像や「ビジネスチャット、LINE、Slack」などの電子メール以外のテキストによるコミュニケーションツールを「活用している、時々活用している」と回答しており、ビジネスチャットのグループチャット機能を、時間や場所に捉われないクラウド上の会議室として上手に活用し、無駄な会議自体を減らして、生産性を向上させている企業も増えてきております。

チャットツールの活用を検討されてはいかがでしょうか。

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