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テレワークと、あいまいなこと

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

大和ネクスト銀行による、ビジネスパーソンの心身の健康に関する意識と実態を探ることを目的とした「ビジネスパーソンの健康づくりに関する調査2021」と題した調査結果によれば、オンラインでのコミュニケーションにおける課題が浮き彫りになっております。

テレワークをすることがある人に、テレワークにおいてストレスを感じる同僚や上司の振る舞いを質問したところ、1位は「あいまいな指示出し」(22.7%)、2位は「チャットの途中で音信不通」(14.4%)、3位は「オンライン会議で頻繁にフリーズ」(14.1%)、4位は「ちょっとしたことでオンライン会議」(13.5%)、5位は「オンライン会議で姿や背景をカスタマイズ (アバターやバーチャル背景など) 」と「チャットで誤送信 (書きかけや宛先違いなど) 」(12.0%)となっています。

リクルートMS社の人事評価制度に対する意識の調査でも、あいまいだと不満足に、明確であれば満足につながる傾向があるとの結果が出ています。

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コロナ過におけるテレワークの浸透などにより、行先がわからない中でも、進んでいかなければいけないようなことも増えました。

インターネットで検索すれば、すぐに答えが見つかる時代ですので、あいまいで不確かなことがあると不安になって立ち止まってしまったり、すぐに迂回してしまう社員も多くなってきているのではないかと感じます。

ロンドン大学の心理学者の研究によれば、一般的な企業でリーダーに求められ6つの特徴のうち1つに、「あいまいさへの耐性(未知の課題が与えられたときに、課題が達成できるまでの全ての工程を明確化したいと考えるか、未知の状態でも進むことができるか)」という要素が挙げられております。

「あいまい」なことは仕事を進めるうえでは、ストレスや不満足につながりやすいが、「あいまいさへの耐性」があることは、今後、さらに会社のリーダーに求められる要素になるかもしれません。

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