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長時間労働に対するIT企業での事例

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

ビッグローブ社の「長時間労働に関する意識調査」によれば、20代の約1割が「早く帰る勇気がない」と、若年層は職場への過度な気遣いが長時間労働の一因になっていることが明らかになっております。

また「長時間労働をする(しなければならない)理由」の上位は「仕事量と人員のバランスが合っていないから」「自分で仕事をコントロールできない業務だから」と外的要因で労働が長時間化していることも明らかになっております。

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19時完全退社のルールづくりを導入しようとするIT企業にて、導入を推奨し始めたダインミングで、社員一人ひとりのヒアリングによる意識調査の時期と重なったため、実際の社員の意見を伺った事例です。

 

社員の意見としては「出来れば早く帰りたい」「残業代が減るから生活的には迷う」「人によって業務量が違うので、周りへの割り振りが必要」「お客様次第で業務をこなさなければならないため、難しい」「今日やらなくてもいいものを残業して取り組んでいる人がいる」と早くは帰りたいものの、意識面や業務内容によっては難しい、という調査結果と同様の意見が多く挙げられました。

一方で、「休みがほしい」「年次有給休暇を取得しやすくしてほしい」といった意見も多く挙げられました。

 

働き方改革により、長時間労働の是正など、残業時間削減を検討される傾向がありますが、働き方改革は「働き方」と「休み方」の改革のことです。

残業時間削減より年次有給休暇の取得促進の方が、社員満足度向上するという調査結果あります。

上記のIT企業は、19時退社ルールづくりの前に、年次有給休暇の所得促進の策を導入し始めました。

企業によって状況は異なるため、単に早帰りの推奨を行うよりも、社員のモチベーションを向上し、働きたくなる会社するには何が効果的か、施策を行う目的は何か、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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