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リスキリング後の昇給に前向きな企業は約7割

執筆者

社会保険労務士法人スマイング 
コンサルティンググループ マネージャー 薄田 順矢 が執筆しました。

パーソルイノベーション社は「リスキリング(新しい職業に就くため、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する・させることと定義)」に関するアンケート調査の結果を発表した。

調査結果によると、全体の39.1%が「直近1年間で従業員のリスキリングに関する取り組みを実施した」としており、企業規模別は、大企業では60.5%が「実施した」と回答しており、中小/スタートアップ企業では「実施した」と回答したのは28%となります。

「リスキリングの取り組みで、どのスキルを取得することを重視しているか」で最も多く挙げられたのは、「ITプロジェクトマネジメント」(42.3%)が最も多く、順に「データ活用」(38.7%)、「クラウド活用」(35.1%)となります。

リスキリングの対象になる部門は「情報システム、ITシステム」(43.1%)が最も多く、準に「人事」(40.3%)、「経営企画」(38.3%)と、ITや人材育成の領域、経営の中枢部門がリスキリングの対象になる傾向があると同社は分析しております。

リスキリング後の昇給については、全体の33.1%が「実施している」と回答しており、「未実施だが検討中」は37.5%という結果から、70%以上の企業がリスキリングの昇給について実施または前向きである傾向が明らかになった。

同調査を踏まえ、パーソルイノベーション「学びのコーチ」事業責任者は、「リスキリング後の昇給を検討している企業が70%もいることは非常に驚いた。いわば従来の課題であった『リスキリング後の昇給』など待遇面に関しても、着実にその土台が整いつつあることが分かる結果といえる。今後この流れが加速することで、優秀な人材を確保するためにもますますリスキリングの重要性が高まり、リスキリングを実施することが花形の証になるかもしれない。2023年の各社の動向が、今後のリスキリングがどのように進むかの試金石となると考えている」とコメントしています。

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DX化にあたり、リスキリングが注目されていますので、会社として必要なスキルなどを定め、教育体系を検討されるのも一考です。

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